【トウモロコシの大敵その③】ヨトウムシが発生する原因と対策について紹介

トウモロコシ

ヨトウムシの対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はヨトウムシ対策について紹介していきます。

葉が表皮を残してかすり状になって、葉の裏に幼虫が群生します。

ヨトウムシは年2回発生して、卵は葉の裏に産卵し、孵化した幼虫が葉の表面を残し食害します。

ヨトウムシの幼虫は成長すると体色が褐色になって、分散して食害を行いますが、体長が4cmにもなり食べる量も増えるので、放置してしまうと株が丸裸にされる事もあります。

成長した幼虫は、昼は株元の土の中に隠れて、夜に活動を行うので、被害が進んでも見つけにくく、また、土の中で蛹になって越冬します。

ヨトウムシによる食害の主な症状

葉に不規則な穴が開いて、また葉の縁がかじられて欠ける事があります。

若い芽や成長点がかじられてしまうと、植物全体の成長が遅れるか、停止する可能性があります。

茎や根が損傷を受けてしまうと、トウモロコシの株が倒れる事があります。

ヨトウムシが茎を食べると、茎がかじられたり、穴が開いたりし、これにより茎の成長が阻害される事があります。

ヨトウムシが発生しやすい植物

キャベツ、イチゴ、キュウリ、ダイコン、ジャガイモ、トマト、ハクサイ、ナス、ホウレンソウ、ブロッコリー、レタスなど

ヨトウムシが発生しやすい時期

4~6月と9~11月

ヨトウムシが発生する条件

ヨトウムシは温暖な気候を好み、特に春から秋にかけての暖かい時期に発生しやすいです。

湿度が高いとヨトウムシの発生に適していて、特に雨季や湿度の高い時期に活動が活発になります。

植物が密集している場所では、ヨトウムシが繁殖しやすくなって、密集する事で食料が豊富になり、移動が容易になるためです。

ヨトウムシによる食害の対処・予防方法

●薬剤を使用する前の防除

卵の塊やかすり状になった葉の裏に群生する幼虫を見つけたら、葉ごと取り除く事が必要です。

被害が進んでもヨトウムシを見つけにくい場合には、落葉の下や株元の土の中などを探して捕殺する事が大事です。

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