
オオタバコガの対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はオオタバコガ対策について紹介していきます。
オオタバコガの幼虫が葉を食べる事で、葉に食害の跡や不規則な穴が見られ、葉の縁がギザギザになる事があります。
幼虫が茎を食害する事で、茎に穴が開いたり、内部が空洞化する事があり、これにより、茎の強度が低下して、倒伏しやすくなります。
オオタバコガによる食害の主な症状
トウモロコシの実に直接被害を与えて、食害の跡が残る事があり、実が食べられたり、穴が開いたりします。
トウモロコシの花や雄穂(ゆうすい)が幼虫に食べられて、受粉が不完全になる事があり、これにより、穂の形成が阻害されたりします。
穂に直接食害を受ける事で、実(粒)が欠けたり、未発達の粒が増えたりし、幼虫が穂の中に侵入して、内部の粒を食害します。
茎や葉の食害によって、植物全体の光合成の能力が低下して、成長が阻害されます。
オオタバコガが発生しやすい植物
カボチャ、オクラ、キュウリ、ジャガイモ、サヤエンドウ、トウガラシ、トマト、ピーマン、ナスなど
オオタバコガが発生しやすい時期
6~8月
オオタバコガが発生する条件
オオタバコガは暖かい気候を好み、特に20℃~30℃の範囲で活動が活発になります。
湿度が80%以上になると、オオタバコガの発生を助長します。
甫場周辺の雑草が多いと、オオタバコガの発生源となる事があり、雑草の管理の不足が発生条件となるので注意が必要です。
オオタバコガによる食害の対処・予防方法
●薬剤を使用する前の防除
日頃から良く観察して、葉や果実に穴が空いていないか確認をして、被害を受けた果実は速やかに切り取って、中にいる幼虫を捕殺する事が必要です。
中に幼虫が居ない時は周りの果実を調べて捕殺します。


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