
アワノメイガの対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はアワノメイガ対策について紹介していきます。
アワノメイガはツトガの仲間で、主に幼虫はイネ科の植物を食害します。
葉や茎に粉状の茶色の塊があれば、それがアワノメイガの幼虫の糞です。
幼虫は、頭が黒色で、体が淡黄色(たんこうしょく)で、体長が約5mm~2cmです。
アワノメイガによる食害の主な症状
幼虫が葉を食べる事で、葉に穴が開いたり、葉の縁が不規則に食べられたりします。
茎の内部を食害される事で、風や重さで茎が折れやすくなります。
幼虫が茎の内部に侵入して、トンネルを掘り進めて、これにより茎が弱くなり、倒れやすくなります。
アワノメイガが発生しやすい植物
ミョウガ、ショウガなど
アワノメイガが発生しやすい時期
5~8月
アワノメイガが発生する条件
このアワノメイガは暖かく湿度の高い環境を好んで、特に夏季に発生しやすくて、気温が20~30℃程度の時に活動が活発になります。
トウモロコシが密植されている場合、風通しが悪く湿度が高くなりやすい環境が作られる為、アワノメイガの発生を促進します。
甫場周辺の雑草が除草されていないと、これらの植物がアワノメイガの生息地となって、発生を助長します。
アワノメイガによる食害の対処・予防方法
●薬剤を使用する前の防除
日頃から良く観察して、雄穂(ゆうすい)に糞が出ていないか確認が必要です。
雄穂とは、ススキの穂のような形をしていて、雄花の固まりの事です。
糞を見つけたら被害部分を切り取り中にいる幼虫を捕殺する事で、その後の成長する実への侵入を防げます。
収穫後は、茎や葉、つる、根などは速やかに片づけて、翌年の発生源を無くす事が必要です。
前年にアワノメイガが多く発生した場所では、その後の年にも再発する可能性が高いので注意が必要です。


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