
ワタアブラムシの対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はワタアブラムシ対策について紹介していきます。
アブラムシ類は、春先から発生して短期間のうちに大量に発生する、植物の汁を吸う害虫です。
繁殖力が非常に強く、寄生した部位の汁を吸って生育を阻害してしまいます。
ワタアブラムシによる食害の主な症状
繁殖力が強く、寄生した部位の汁を吸って生育を阻害してしまいます。
ワタアブラムシの密度が低い時には吸汁害はほとんど問題にならないが、密度が高まって排泄物の量が増えてくると、これにすす病が発生して、茎や葉や果実が汚れてきます。
すす病が多発してくると光合成が抑制されて、生育が悪くなるばかりでなく品質低下に陥ります。
ワタアブラムシが発生しやすい植物
ナス、イチゴ、オクラなど
ワタアブラムシが発生しやすい時期
5~11月
ワタアブラムシが発生する条件
甫場に沢山の窒素肥料を施し過ぎると、発生が促されてしまいます。
乾燥が続き降雨が少ないと発生が多くなります。
施設栽培では、天敵や降雨の影響を受けない事から、防除を怠ってしまうと短期間のうちに高密度になり、被害が発生しやすいです。
ワタアブラムシによる食害の対処・予防方法
●薬剤を使用する前の防除
光を苦手とする為、直射日光を避け葉の裏に隠れる習性があります。
定植時に株元をシルバーマルチで覆い、日光を反射させて葉の裏を明るくする事でワタアブラムシを忌避する効果が期待できます。
ワタアブラムシを見つたら直ぐに捕殺をする。
ワタアブラムシは師管液に窒素の成分が多く含まれている植物を好む傾向があります。
甫場に一度に窒素肥料を施し過ぎてしまうと、発生が促されてしまうので、注意が必要です。


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