【キュウリの大敵その③】ウリハムシが発生する原因と対策について紹介

ウリハムシの対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はウリハムシ対策について紹介していきます。

葉の上にオレンジ色の光沢がある甲虫がいて、葉に丸い穴をあけます。

天候が良い日に盛んに株の周りを飛び回っています。

体長が約8mm程度の成虫で、年1回発生するウリ科野菜の主要害虫で、葉をリング状に食害します。

ウリハムシによる食害の主な症状

甲虫の仲間で、ウリ科野菜に寄生する食害性害虫です。

成虫によって、葉が不規則な半円形～円形、または網の目状に食害されます。

成虫の発生量が多くなってくると、苗全体が食害されて株が枯死してしまいます。

苗が小さい時に被害を受けると、全ての葉が食害を受けて株が枯死してしまいます。

成虫はウリ科の株元に卵を産み付けて、孵化した黄白色のうじむし状の幼虫が、最初は根の細い箇所が食害され、次第に太い根が食害され、最後には主根の内部も食害されて、スポンジ状になってしまいます。

カボチャ、シロウリ、スイカ、ヒョウタン、ヘチマ、マクワウリ、メロンなどのウリ科野菜

4～10月

ウリハムシは、湿度が高く温暖な気候の環境で活発に活動します。

梅雨の時期や夏季の湿度が高い日は特に注意が必要です。

また、ウリハムシの成虫はウリ科の植物の株元で産卵を行う為、ウリ科の植物が集中している環境では多く発生する可能性があります。

●薬剤を使用する前の防除

成虫は天候の良い日中に活発に動き回る為、午前中の早目の動きが鈍い時に見つけ次第捕殺をします。

定植後の苗が小さいうちは防虫ネットを張り飛来する成虫を防ぐ事が必要です。

また、反射する光を嫌う習性を活かして、定植時に畝にシルバーマルチを覆う事も必要です。