
べと病の対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はべと病対策について紹介していきます。
カビによる病気で、葉の上には発生するが、その他の部分には発生しないです。
通常は下葉から発生して、次第に上葉に広がってきます。
はじめ葉に淡黄色をした、境界がはっきりとしない小さな斑点を生じて、その後拡大して淡褐色に変わって、葉脈に囲まれた角形で黄褐色病斑となります。
発病した葉は、雨天が続く時は湿気を帯びベトベトになってくるが、晴天で乾燥するとガサガサになってもろくなります。
べと病の主な症状

病原菌は、鞭毛菌類(べんもうきんるい)に属する糸状菌です。
べと病菌には系統があって、キュウリのべと病菌とカボチャのべと病菌では寄生性に差が認められています。
梅雨時に発生して、被害が進んでくると下の葉から枯れあがり、発病した葉の裏には灰黒色のカビが生えてきます。
そこで作られた胞子が風で周囲に飛散して、健全な葉の気孔から侵入して伝染していきます。
病原菌は発病した落葉と共に土の中で越冬して、翌年の春に増殖して再び健全な野菜に伝染していきます。
べと病が発生しやすい植物
カボチャ、スイカ、トウガン、ヘチマ、ゴーヤー(ニガウリ)、シロウリ、メロン、ハクサイ、ホウレンソウなど
べと病が発生しやすい時期
6~7月
べと病が発生する条件
べと病は、気温がやや低温(20~24℃)で多湿条件の時に発病します。
露地栽培では、6~7月頃が一番発生が多いです。
施設栽培においては周年発生して、薬剤防除が不十分な場合はひどく発生する事があります。
肥料が切れてしまったり、生育の初期に果実をつけすぎて、株の勢いが衰えた場合にも発病が多くなります。
べと病の対処・予防方法
●薬剤を使用する前の防除
定植をする際は、畝を高くし排水性を良くして、泥はねを防止する為にマルチを張る事が必要です。
風通しや日当たりを良くして、密植する事が必要です。
被害を受けた葉は早目に処分します。
窒素肥料が不足していたり、一度に施しすぎたりすると、発生しやすいので注意が必要です。


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