【ナスの大敵その⑦】カンザワハダニが発生する原因と対策について紹介

ナス

カンザワハダニの対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はカンザワハダニ対策について紹介していきます。

初期の症状は、葉に針で突いたような円形の斑点が現われます。

体長が約0.5mの黄緑色または暗い赤色をした蜘蛛の仲間で、葉の裏に潜んでいて、吸汁性害虫なので、葉に白い斑点をつけます。

成虫は肉眼でも見つける事が出来ますが、卵や幼虫の判別はルーペなどの拡大鏡を用いる事が必要です。

カンザワハダニによる食害の主な症状

初期の症状は、葉に針で突いたような円形の斑点が現われてきます。

最初はごく一部の株で局部的に発生します。

多発すると、圃場全体に白色斑点の葉が見られ、発生の中心株付近だと、黄化又は脱色して白っぽい葉が目立つようになります。

さらに密度が高まってくると、多くの葉が吸汁によって白っぽく変色して、茎や葉にクモの巣状に糸が張りわたされます。

一部分の株では褐変して落葉してきます。

カンザワハダニが発生しやすい植物

トマト、ピーマン、キュウリ、スイカ、エダマメ、オクラ、イチゴ、シソなど

カンザワハダニが発生しやすい時期

5~10月

カンザワハダニが発生する条件

甫場周辺に雑草が多いと、カンザワハダニの繫殖場所や隠れ場所となるので、除草を行う事が必要です。

植物が密集して植えてあると、通気性が悪くなって、発生が促進されます。

気温が20~30℃の範囲で、湿度が低く乾燥した環境だと、発生が促進されます。

施設栽培では、施設のサイド部、暖房機の周辺、天窓下、出入り口付近で最初に発生する事が多いです。

カンザワハダニによる食害の対処・予防方法

●薬剤を使用する前の防除

梅雨が明けた後は、株元に敷き藁などでマルチングして、夏場は乾燥し過ぎないように、水やりを適度に行います。

密植を避けて風通しを良くする事が必要です。

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