
オオタバコガの対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はオオタバコガ対策について紹介していきます。
果実に5mm位の穴があいていれば、それはオオタバコガの幼虫があけたものです。
そこから入って果実の内部を食害して、穴から黒みを帯びた褐色の糞を出します。
オオタバコガによる食害の主な症状
果実に5mm程の丸い穴があきます。
これは、オオタバコガの幼虫があけたもので、そこから入って果実の内部を食害して、穴から黒みを帯びた褐色の糞を出します。
幼虫の体の色は、緑色から茶褐色まで様々で、小さいうちはつぼみや新芽を食べて、暫くすると果実の中に入ります。
その幼虫が成長すると体長も約4cm程になり、摂取量も、増えてきます。
1匹が沢山の果実を食害する為、オオタバコガの生息数が少なくても被害が大きくなる害虫です。
オオタバコガが発生しやすい植物
トウモロコシ、ピーマン、ジャガイモ、ナス、キュウリ、カボチャ、スイカ、ゴーヤ、トウガラシ、オクラ、サヤエンドウなど、
オオタバコガが発生しやすい時期
6~10月
オオタバコガが発生する条件
温暖な気候で、高湿度の環境がオオタバコガの発生を促進します。
卵から羽化までの発育期間は、18℃で約65日、24℃で約34日、30℃で約23日である。
卵は新鞘先端部などに1卵ずつ産みつけられて、塊で産みつけられる事はないです。
1雌当たりの平均産卵数は400~700個である。
幼虫は5~6齢を経た後、土中で蛹(さなぎ)にります。
第一回成虫(越冬世代)は5月下旬頃から発生します。
年間の発生回数4~5回発生して、越冬は蛹の状態で地中浅く潜って蛹化する。
春先での発生は少ないが、夏~秋にかけて増加して、8月頃から被害が問題となり、成虫の発生は11月中旬まで発生します。
オオタバコガによる食害の対処・予防方法
●薬剤を使用する前の防除
葉の先端やつぼみがしおれていないか、小さい糞や丸い食害の跡がないかよく観察して、近くに幼虫を見つけたら捕殺します。


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