【トマトの大敵その⑥】オンシツコナジラミが発生する原因と対策について紹介

オンシツトコジラミの対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はオンシツトコジラミ対策について紹介していきます。

幼虫・成虫ともに葉の裏に寄生して、口針で汁を吸って糖分を含む甘露と呼ばれる液体を排泄する為、多発するとその排泄物の上に黒いカビ(すす病)が発生する。

植物に触れてみると、葉の裏から小さな白い虫が飛び交うのが特徴的です。

オンシツコナジラミによる食害の主な症状

オンシツコナジラミの成虫は白色で翅を持っていて体長2mm、幼虫は緑色半透明の小判形で体長1~2mmの小さな虫で、野菜をはじめ草花などの多くの植物の葉の裏に寄生をしていて汁を吸って、生育を阻害します。

葉や果実を加害するだけでなくトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)を媒介させて、繁殖力が強く殺虫剤抵抗性が高いという特徴を持っている為やっかいな害虫です。

繫殖のサイクルが短く、卵は短期間で幼虫を経て成虫となり、再び産卵を始める為、雌は多い時には300個を産卵します。

このようにサイクルが短い為、1つの株に卵、幼虫、サナギ、成虫が同居する事が珍しくない。

野外では主に卵やサナギの状態で雑草の上で越冬をし、暖冬だと翌春の発生も多発します。

コナジラミ類は、全世界で1500種類以上が生息しているカメムシ目コナジラミ科の害虫です。

一般的にトマトを加害する主なコナジラミ類はオンシツコナジラミ・シルバーリーフコナジラミ・タバココナジラミの3種類になります。

オンシツコナジラミが発生しやすい植物

キュウリ、ピーマン、ナス、ズッキーニ、イチゴ、キャベツ、レタス、シソなど

オンシツコナジラミが発生しやすい時期

5~10月

オンシツコナジラミが発生する条件

オンシツコナジラミは乾燥した環境を好み、特に湿度が低いと、繫殖が促進されます。

植物が密集していると、通気性が悪くなって、発生が促進されます。

過剰な窒素肥料は、オンシツコナジラミの発生を促進される事があります。

オンシツコナジラミによる食害の対処・予防方法

●薬剤を使用する前の防除

このオンシツコナジラミは太陽の反射光を嫌う為、定植時にシルバーマルチ等で飛来を忌避したり、黄色の粘着トラップで誘殺するほか、周辺の除草を徹底して、害虫の住みかをなくす。

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