【トマトの大敵その④】疫病が発生する原因と対策について紹介

疫病の対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回は疫病対策について紹介していきます。

曇りの天気が続いて湿度が高いと、茎や葉に黒みを帯びた褐色の病斑が出来て、そこに白い霜状のカビが生えてきます。

また、茶褐色から黒みを帯びた褐色の病斑が出来て腐敗していきます。

トマトで最も大きな被害を及ぼすとされ、雨量が多い時期に多発して、進行していくと全ての葉が発病して株全体が枯れていきます。

疫病の主な症状

疫病は、糸状菌によって引き起こされ、葉、茎、果実に発生します。

茎や葉に黒みを帯びた褐色の病斑が出来て、そこに白い霜状のカビが生えてきて、茶褐色から黒みを帯びた褐色の病斑が出来て腐敗していきます。

茎にも発生して、黒みを帯びた褐色の病斑が茎のまわりを取り巻くと、それより上の部分がしおれて枯死していきます。

果実では、茶褐色の病斑を生じて腐敗していきます。

疫病が発生しやすい植物

キュウリ、ジャガイモ、トウモロコシ、イチゴ、ピーマン、パプリカ、エンドウ豆、ナス、カボチャ、メロン、スイカ、セロリなど

疫病が発生しやすい時期

6~7月

疫病が発生する条件

雨が降り続いたり、土壌の排水性が悪かったりすると、発生が促されます。

水によって遊走子(ゆうそうし)、いわゆるべん毛をもって泳ぐ胞子が気孔から侵入して、二次伝染が起こります。

発育適温は20℃で、遊走子の放出適温は15~20℃です。

窒素過多の栽培で多発する傾向にあります。

病原菌は土壌中で生存して、灌水や雨の時の水滴の跳ね返りによって、下の葉が第一次伝染源となって、次第に上位の葉へと伝染していきます。

トマトの品種によって、発病には差が出て来ます。

疫病の対処・予防方法

●薬剤を使用する前の防除

マルチを使って泥水の跳ね上がりを抑え、土壌からの病原菌の伝染を防止します。

梅雨時には、雨除けシートなどで株をトンネル状に覆って、発病を軽減する事が出来ます。

同様に発病するジャガイモの近くでは栽培を避ける事。

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