
うどんこ病の対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はうどんこ病対策について紹介していきます。
カビが原因で発生して、症状が進むと葉全体が白く覆われて、その後被害箇所は黄色く変色してきます。
国内でトマトに発生するうどんこ病菌にはオイディウム属菌 およびオイディオプシス属菌があります。
施設での栽培だと、発生が甚だしいと下葉から枯れ上がり、著しく減収します。
うどんこ病の主な症状

トマトのうどんこ病は2種類の病原菌によって起こされます。
その2種類とは、オイディウム菌とオイディオプシス菌になります。
①オイディウム菌による症状は、葉の表面にうどん粉を振りかけたような白いカビが発生して、被害箇所の組識が黄化してしまいます。
②オイディオプシス菌による症状は、葉の裏面が赤茶色に、また表面は黄色に変わって、葉の組織内に菌糸が蔓延して、葉の表面に発生するカビは非常に少ない。
うどんこ病が発生しやすい植物
ジャガイモ、ピーマン、唐辛子、トウモロコシ、キュウリ、メロン、ゴーヤ、カボチャ、 スイートコーン
うどんこ病が発生しやすい時期
5~7月
うどんこ病が発生する条件
乾燥している条件で、よく発生します。
温度が20〜25°Cの範囲で感染しやすくなります。
露地栽培では6~7月及び9~10月に発生して、施設栽培では3~6月及び10~11月に多発生します。
密植や栽培期間の長期化もリスクを増加させます。
圃場では、苗の定植直後に一時的に発生して、その後見られなくなるが、茎葉が繁茂してくると再び発生するようになります。
うどんこ病の対処・予防方法
●薬剤を使用する前の防除
密植を避けて定植して、十分な間隔を保って、日当たりや風通しを良くする事。
被害を受けた葉は、早目に取り除いておく事。
病原菌は発病した被害箇所と共に土の中で越冬して、翌年の春の伝染源になる。


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