
モザイク病は野菜・庭木・草花など、多くの植物に発生する病気です。
この病気にかかってしまうと治すことは出来ず、症状が確実に進行していきます。
株はだんだんと生育が悪くなってしぼんでしまい、症状がひどいと株が枯れてしまう事もあります。
モザイク病の主な症状
このモザイク病は、7種類のウイルスが原因の病気で、はじめ葉脈が透明化して、葉全体や花弁に緑色の濃淡のモザイク模様や斑が入る
早いものでは発芽して15日頃から発病し、被害を受けた株は生育が妨げられて、収量が減ったり見栄えが悪くなったりして、多発すると株全体が萎縮してしまいます。
病気にかかった株にアブラムシが寄生をして汁を吸っている際に、植物の中のウイルスがアブラムシの体内に入って、このウイルスを保毒したアブラムシが、その後に健全な株に寄生して汁を吸ってしまうと、ウイルスが移って周囲に広がってしまいます。
ウイルスはアブラムシが媒介してくれますが、病気にかかった植物をカットした剪定ばさみや手に付いた汁液でも感染すると考えられております。
高温・乾燥で雨が少なく、アブラムシの発生が多い年は注意が必要です。
一旦発病すると治療する薬剤は無い為、アブラムシの飛来を防いで、感染させない事が重要である
なお、病気は土壌や種子では伝染はしません。
モザイク病になりやすい植物
モザイク病は様々な種類の植物に発症しますが、特になりやすいものを明記していきます。
●野菜類
ジャガイモ、キュウリ、ズッキーニ、トマト、ナス、ピーマン、ハクサイ、ダイコン、ブロッコリー、インゲン、ダイズなど
●樹木、草花類
チューリップ、アジサイ、ジンチョウゲ、キョウチクトウ、クワ、ユリ、バラ、パンジー、キク,カーネーション、ペチュニア、ラン、シンビジウムなど
●果樹類
リンゴ、ミカン、レモン、イチジクなど
モザイク病が発生する条件
病気にかかった株にアブラムシが寄生をして汁を吸っている際に、植物の中のウイルスがアブラムシの体内に入って、このウイルスを保毒したアブラムシが、その後に健全な株に寄生して汁を吸ってしまうと、ウイルスが移って周囲に広がってしまいます。
ウイルスの種類によって、アブラムシだけでなくアザミウマ、ハダニ、コナジラミ、土の中の線虫などの害虫が媒介したり、水を介して発症したりする場合もあると言われている。
モザイク病の対処・予防方法
●薬剤を使用する前の防除
発病した株は廃棄する事。
定植する前に光反射のマルチを使用して、アブラムシの飛来を軽減する事。


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