【園芸の大敵!】うどんこ病が発生する原因と対策について紹介

茎や葉に、白い粉のようなカビが生える病気で、うどん粉(小麦粉)を振りかけたような見た目から「うどんこ病」と呼ばれています。

これは、白いカビ(糸状菌)が発生していて、植物の茎や葉、蔓やつぼみなどあらゆる部位に発症して、5mm位の小さな点から次第に白く広がって繁殖していきます。

進行すると、葉や茎がねじれて萎縮して、症状が進むと茎や葉が黄化して枯れてしまいます。

感染が広まってからでは、防除が大変困難になります。

この病原菌については主に植物の表面で繁殖する為、初期の状態から見つけやすい病気です。

うどんこ病の主な症状

うどんこ病はウドンコカビ科に属する菌の総称で、多数の菌種を含みます。

茎や葉に、白い粉のようなカビが生える病気で、うどん粉(小麦粉)を振りかけたような見た目から「うどんこ病」と呼ばれております。

また、宿主となる植物によってもそれぞれ菌の分化があって、その数は1科16属約900種程度といわれております。

うどんこ病は、ほとんどの植物に発生します。野菜類ではナスやトマト等のナス科植物や、きゅうりなどのウリ科植物がうどんこ病にかかりやすいと言われております。

きゅうりに感染するものは特に「キュウリうどんこ病」と呼ばれる事があります。

うどんこ病は糸状の菌で、植物の茎や葉、蔓やつぼみ等全ての部位に発症し、5mm位の小さな点から次第に白く広がって繁殖していきます。

そのまま放置をしてしまうと、植物は黄変したり縮れたりし最終的には枯れてしまいます。

一般的に、欧州系の品種によく発症する傾向があります。

うどんこ病の病原菌は絶対寄生菌と言い、生きた植物のみに寄生をして、枯れた植物には寄生しません。

ほ場周辺の雑草や、同じほ場で栽培をしている同種の作物同士などで繁殖した病原菌が、うどんこ病の伝染源となっています。

うどんこ病の菌は10~35度の範囲で生育して、適温は24~32度とされております。

うどんこ病は春から秋にかけて多く発症しますが、雨が少なく日照時間が長い冷夏や、晴れと雨が交互に続く秋などにまん延する傾向があります。

また、窒素分の多い肥料を沢山与えたり、植物を密生して植えているとうどんこ病になる原因です。

うどんこ病の菌は落ち葉や枝、雑草などに寄生をして越冬し、翌年の春に出る新芽にも被害を及ぼす可能性もあります。

室内で管理している植物では、季節に関係なく発症するケースも見られております。

うどんこ病になりやすい植物

うどんこ病は様々な種類の植物に発症しますが、特になりやすいものを明記していきます。

●野菜類

キュウリ、カボチャ、トマト、ナス、サヤエンドウ、オクラ、パセリ、ニンジンなど

●樹木、草花類

バラ、キク、コスモス、スイートピー、ペチュニア、サルスベリ、モミジ、ユキヤナギ、エノキなど

●果樹類

イチゴ、メロン、ブドウなど

うどんこ病が発生しやすい時期

5~10月

うどんこ病が発生する条件

うどんこ病は春から秋にかけて多く発症します。

雨が少なく曇りの日が続いて乾燥もしており、昼と夜の寒暖差が大きいと発症しやすいです。

また、窒素過多による過繁茂(かはんも)や密植栽培や、風通しや日当たりが悪いバルコニーや日陰での栽培でも、発症しやすくなります。

うどんこ病の病原菌は、発病した被害部分と共に土の中で越冬して、翌年の伝染源になります。

うどんこ病の対処・予防方法

●薬剤を使用する前の防除

十分な間隔で定植して、適宜、芽かきや誘引して風通しを良くする事。

被害を受けた葉、落ち葉は早目に取り除く事。

窒素肥料を一度に施し過ぎてしまうと発生が促されるので注意が必要である。

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