アブラムシの生態と発生する原因、対策について紹介

アブラムシ

アブラムシの生態

一口にアブラムシといってもその種類は多くて、名前の付いている種類だけでも日本では700種以上生息しています。

多くの植物に寄生するもの、特定の植物にしか寄生しないものなどがいて、どの植物にも数種類のアブラムシが寄生します。

アブラムシを漢字で書くと油虫。

その語源は、江戸時代に萩(はぎ)に寄生するアブラムシを数匹手ですりつぶして髪に塗りテカテカに光らせるといった子供の遊びがあった事に由来するそうです。

アブラムシの幼虫と成虫は、植物の葉の裏や新芽に集まり、数十〜数百匹の集団を作って汁を吸います。

アブラムシが発生する原因

アブラムシの発生の原因として最も多いのは、肥料を与えすぎてしまう事にあります。

特に窒素系の成分の肥料を与えすぎてしまうと、アブラムシが寄り付きやすくなり、窒素で合成されるアミノ酸は、アブラムシの大好物なのです。

よってアブラムシの被害を予防するには、窒素系の成分の肥料を与えすぎないように注意する事が重要です。

また、窒素だけでなくリン酸やカリウムなどがバランス良く配合された肥料を使用する方法も効果があります。

肥料の他には、アブラムシは風通しが悪くジメジメした環境を好み、植物が密集していたり日当たりが悪かったりすると、アブラムシが発生しやすくなってきます。

植物を育てる場所は密植を避け、適度に風が通るようにし、日当たりのよい環境を作りる事が必要です。

植物同士の間はある程度の距離を開けて、葉や幹などが重ならないようにする事も重要です。

植物同士が密集していると、アブラムシにとっては他の植物に移動が簡単になり、過ごしやすい環境になってしまいます。

よってアブラムシの発生を防ぐ為には、アブラムシに好まれない環境づくりが必要です。

アブラムシによる食害の主な症状

アブラムシは、繫殖が旺盛で葉に群生し、生息の密度が高まってくると翅のある虫が現れて周囲に移動をしながら被害が拡大していきます。

アブラムシが葉の汁を吸う為、巻いたり、葉が波打ったり、しわが寄ったりしてきます。

葉が黄色く変色し、光合成の能力が低下し、特に新芽や若い葉で症状が見られます。

被害が重度になってくると葉が枯れたり、落ちたりする事があり、これによって植物全体の健康状態が悪化してきます。

アブラムシによる食害の対処・予防方法

シルバーマルチは、光の反射の効果でアブラムシや害虫などを忌避するためのアイテムです。

アブラムシは水気を苦手としていて、光の乱反射を水場だと勘違いして、寄り付かなくなると言われています。

アブラムシの他にも、アザミウマやハエなどの害虫の対策にもなる点がメリットとしてあげられます。

植物を取り囲むようにシルバーマルチを敷いて、家庭菜園のスペースが小さい場合、代用品としてシルバーテープを貼るのもおすすめです。

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