【ピーマンの大敵その③】チャバネアオカメムシが発生する原因と対策について紹介

ピーマン

チャバネアオカメムシの対策に苦慮されている生産者も数多くおられますので、今回はチャバネアオカメムシ対策について紹介していきます。

葉や果実に体長約10mm程度の緑と茶色の虫がいる場合は、それがチャバネアオカメムシです。

チャバネアオカメムシが植物の汁を吸う為に刺した場所が変色します。

これによって、植物組織が破壊される為、見た目が悪くなってきます。

チャバネアオカメムシによる食害の主な症状

このチャバネアオカメムシは果実を吸汁して、落果や奇形を引き起こします。

果実に小さな茶色や黒色の斑点が現れます。

これらの斑点はチャバネアオカメムシの吸汁によるもので、品質や果実の見た目に悪影響を及ぼします。

吸汁の影響で果実が早期に落ちる事があり、これにより収穫量が減少します。

このチャバネアオカメムシが吸汁する際に病原菌を植物に移す事があり、二次的な病害が発生する事があります。

チャバネアオカメムシが発生しやすい植物

トマト、ナス、エダマメ、サヤインゲンなど

チャバネアオカメムシが発生しやすい時期

4〜10月

チャバネアオカメムシが発生する条件

チャバネアオカメムシは温暖な気候を好んでおり、特に温度が20~30℃の範囲で活動が活発になってきます。

高湿度の環境ではチャバネアオカメムシの繫殖と成長に適しており、降雨量が多い地域や灌漑が行われている甫場では発生が増加する傾向があります。

雑草が多い環境では、チャバネアオカメムシの隠れ場所や産卵場所となり、雑草の管理が不十分な甫場では発生リスクが高まるので注意が必要です。

様々な農作物、特に豆類でトマト、ピーマン、ナス、穀物などを好んで食害する為、広範囲にわたる甫場や多種多様な作物が栽培されている地域では、発生が多くなるので注意が必要です。

チャバネアオカメムシによる食害の対処・予防方法

●薬剤を使用する前の防除

甫場の周辺にヒノキやスギ、または果樹などがあると飛来する可能性があるので注意が必要です。

チャバネアオカメムシが居ないか日頃から観察して、成虫を見つけ次第捕殺する事が必要です。

人が近づいていくと直ぐに葉の裏に隠れてしまう習性があるので、よく観察をして早めの発見をする事が必要です。

また、冬場は越冬場所となる落ち葉を必ず除去する事が必要です。

●薬剤を使用する場合の防除

このチャバネアオカメムシは夜行性の為、薬剤散布は夕方または活動の鈍い早朝などに行うと効果的です。

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